パソコンやスマートフォンを使っていたら、突然「最新のスマートフォンが当たった」などというポップアップ画面が表示され、興味を惹かれてクレジットカードの情報を入力し申し込んだら、自動的にまったく別のサービスの申込みになり、海外の事業者から月額利用料を請求された、といった相談が寄せられています。
「スマートフォンが当選した」という表示のほか、「最新のスマートフォンが99円で買える」「簡単なアンケートに答えたら、最新のスマートフォンがもらえる」「テストユーザーになったら最新のスマートフォンがもらえる」などという広告をきっかけに契約している相談もあります。
当センターに寄せられる相談の傾向を踏まえると、登録したサイトの利用規約において、「トライアルの期間中の一定期日等までに解約の申し出をしなければ、定期的な継続契約として料金が発生する」旨が記載されていることが一般的です。
そのため、解約を希望する場合は、できるだけ早く事業者に解約の申し出をされることをお勧めします。クレジットカードを止めたり、カード番号を変更するだけでは、事業者から引き続き請求が来る可能性があります。
また、上述のような利用規約に同意をした上で申し込みとなっていることが多く、解約と同時に返金を求めるのも一案ですが、すでに支払った料金については、利用規約に返金しない旨が記載されていることを理由に返金を拒否されるケースが散見されます。
以下では、海外有料サイトの登録・課金に関する一般的な事業者への解約の申し出方法をご説明しますので、ご自身で対応される際の参考にしてください。
(1)事業者の連絡先メールアドレスまたは問合せフォームを確認する。
事業者の連絡先は、事業者からの登録確認のメールに記載されているのが一般的です。
事業者からのメールが届いていない場合は、迷惑メールとして振り分けられる可能性もありますので、一度メールボックス内をよく確認してください。
メールが届いてない場合、登録したサイトや請求元となっているサイトを確認し、サイトに記載されているメールアドレスや問合せフォームなどの連絡先をご確認ください。
メールアドレスは、事業者からのメールや事業者のサイトの「Contact us」や「Terms and Conditions」などに記載されていることが一般的です。サイトによっては、「問合せ」という表現の代わりに「チケットの申し出(Ticket Support)」等との表現となっていることもあります。
上記を確認しても事業者の連絡先が判明しない場合は、請求元についてクレジットカード会社にお問い合わせください。
(2)事業者の連絡先(メールアドレスまたは問合せフォーム)に、英語で解約の申し出をする。
下記に「事業者への解約の申し出文(英語・ひな型)」をご用意していますので、ご利用ください。
(3)解約の申し出後、事業者からの返信メールを確認する。
事業者からの返信メールが英文の場合は、インターネット上で無料で利用できる翻訳ソフト等を利用して、その内容を確認してください。事業者との間で解約できた場合も、念のためクレジットカード情報の変更をおすすめします。
自動返信メールについて
解約の申し出直後に、事業者から英文のメールが届くことがあります。英文の中に、「automatic response」「automatic reply」「autoreply」等の表現がある場合には、メールを受付けた旨の自動返信メールですので、そのまま様子を見てください。
事業者からのメール(自動返信メール以外)への対応
事業者によっては、解約の申し出をしてもすぐには解約に応じず、割引の提案や、解約理由を尋ねるメールが届く場合があります。これらのメールに対しては、再度解約の申し出を行うことで、最終的に解約・返金につながるケースがみられます。このため、事業者から解約手続き完了の連絡が届くまで、粘り強く解約の申し出メールを送ってください。
その他
事業者からの返信メールが英文の場合は、インターネット上で無料で利用できる翻訳ソフト等を利用して、その内容を確認してください。
事業者の連絡先を調べたが分からなかった場合や、解約の申し出をしたが10日程度過ぎても事業者から何の返事もない場合などは、以下の相談受付フォームからご相談ください。その際は、相談内容にChatbotをご利用されたことを明記ください。なお、ご相談への回答はChatbotの内容と重複する場合があることをご了承ください。