『対面の旅行代理店とは勝手が違うことを理解しましょう』
海外企業が運営するホテル・航空券予約サイトの多くは格安な料金で提供する代わりに、キャンセル・返金や日程変更などの条件が国内の旅行代理店と異なり一切できないケースがあります。これらの条件をよく確認、納得した上で予約するようにしましょう。
例えば・・・
日程は確定していないけど、とりあえず部屋を確保して日程がずれれば後で変更してもらえばいいだろう。
予約したけどやっぱりキャンセルしよう。旅行は3か月後なので予約したその日のうちにキャンセルの電話を入れれば大丈夫だろう。
よくある行動だと思いますが、こういったケースでも予約条件に一切変更や返金ができないと記載があれば、返金や変更を受け付けてもらえません。
『キャンセルや返金の条件がどこに書かれているか分からない場合』
サイトの中には予約条件が見つかりづらい、理解しづらいものもあります。予約条件が見つからないので自己判断で大丈夫だと思った結果、後で日程の変更ができないケースもあります。予約条件が見つからない、わからないことがあれば事前にサイト運営会社に尋ねるようにしましょう。
例えば・・・
キャンセル可能とあるのでとりあえず部屋を確保しておこう。
「キャンセルはできるが返金はできない」「変更は受けるが最初の予約分は返金できない」という意味で記載されている場合もありますので、やはり不明な点は納得するまで条件を確認するようにしましょう。
『キャンセルや返金の条件が分からない場合』
例えば・・・
利用規約が外国語で書かれているけどよくわからないし、たぶん大丈夫だから予約してしまおう。
海外企業が運営するサイトの場合、利用規約に同意した上でサイトを利用していれば、規約外の対応はしてくれないと考えた方がよいでしょう。規約の内容が分からない場合は外国語が分かる人に読んでもらうなど、内容を十分に理解してから利用しましょう。
『かかる費用があいまいに表現されている場合』
例えば・・・
朝食○○円 別途、ディナー○○円 別途・・・と記載があるが、「別途」とあるので、頼まなければ払わなくて済むだろう。
「別途」のように言葉の解釈によっては、「頼まなければ払わなくていい」または「別途必ずかかる」のどちらとも取れる表現に注意が必要です。表現があいまいだと感じたら自己判断せずにサイト運営会社に尋ねるようにしましょう。
ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考事例として掲載するものです。同じようなトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。