相談事例

(3)海外のチケット転売仲介サイトに関する相談

消費者庁では、チケット転売仲介サイトviagogoに関する注意喚起を行っています。
チケット転売の仲介サイト「viagogo」に関する注意喚起(2019年9月)(消費者庁:外部リンク)

アドバイス

海外のチケット転売仲介サイトとの契約に関するご相談については、以下を参考にご対応ください。(1)契約後のキャンセルについて
(2)購入したチケットが使えなかった場合について
(3)クレジットカード会社への相談について

(1)契約後のキャンセルについて

一般的にインターネットを利用し契約をした場合、クーリング・オフの適用がなく、キャンセルや返金等については、原則、事業者の利用規約等に従うことになりますので、チケットを購入した転売仲介サイトの利用規約等を確認してください。
なお、海外のチケット転売仲介サイトの利用規約等では「契約後はキャンセルできない」となっていることがほとんどです。
このような規定がある場合には、「金額が正規の価格より高額である」といった理由だけでは、事業者からキャンセルや変更の対応を得るのは非常に難しいのが現状です。

(2)購入したチケットが使えなかった場合について

海外のチケット転売仲介サイトを通じて購入したチケットではイベント会場に入場ができなかった際(注)には、チケット転売仲介サイトの利用規約等に「払戻し」や「補償」といった規定がある場合には返金の可能性がありますので、まずは、チケットを購入したチケット転売仲介サイトの利用規約等をよく確認してください。
払戻しや補償の申請の手続きについては、利用規約等で申請の期限が設けられていることもありますので、チケット転売仲介サイトのホームページ等で手順を確認し、必ず期限内に申請手続きを行ってください。

注)一般的に、イベントの実施前に払戻しや補償の申請をすることはできません。

(3)クレジットカード会社への相談について

チケット転売仲介サイトとのやりとりでは解決ができず、以下のいずれかに当てはまる場合で、クレジットカードで支払いをしている場合には、クレジットカード会社(以下、「カード会社」)に連絡し、カード会社の独自の判断で何らかの対応ができないか相談をしてください。
ただし、返金等に向けた対応を行うかどうかは、カード会社の独自の判断となります。

  • 購入したチケットのイベントの興行主のサイト(公式サイト等)の利用規約等で転売を禁止しており、転売チケットでは当該イベント会場に入場ができない旨の記載がある
  • 購入したチケットが利用規約等や契約どおりに届かない
  • イベント会場に入場できなかった

カード会社にご相談をされる際には、経緯を十分に説明し、客観的な資料を提出することが大切です。
実際にカード会社にどのように相談をしたらよいか分からない場合には、最寄りの消費生活センターにご相談いただき、アドバイスを得てからカード会社へ連絡してください。(消費生活センターでは、事業者への指導や忠告を行う権限は有しておらず、国内事業者とのお話合いの方法についてのアドバイスの提供等となりますことを予めご理解ください。)
全国の消費生活センター等の一覧(国民生活センターホームページ)

「コンサートやスポーツイベントのチケットを、チケット転売仲介サイトで購入したが、高額なので解約したい」といった相談が多く寄せられています。
相談内容をみると「インターネット検索結果のトップに表示されていたので、公式サイトだと勘違いして契約をしてしまった」、「残りの席数が表示され、焦ってしまい手数料がかかることの表示を見落としてしまった」というものが目立ちます。
中には、「中学生の娘が勝手に申し込んでしまった」といった相談や、「コンサートが中止になったがチケット転売仲介サイトと連絡がとれない」といった相談も寄せられています。

相談概要(1)

スポーツイベントのチケット発売日に、チケットを購入しようとインターネット検索サイトで検索し、その結果のトップに表示されたサイトを公式サイトだと思い、クレジットカード払いで購入した。
ところが、後でよく調べると公式サイトは別に存在し、本来の価格よりもかなり高額な値段で購入したことに気付いた。
また、公式サイトには、「公式サイト以外で購入したチケットは無効」と記載されている。
キャンセルしたいと思い、購入したサイトに問い合わせをしようとしたが、購入したサイトの利用規約等には「キャンセルできない」と書いてあった。キャンセルしたいがどうしたらよいか。

相談概要(2)

コンサートのチケットをインターネット検索サイトで検索し、検索結果のトップに表示されたサイトを公式サイトだと思い、チケットを購入した。
コンサート会場に入場する際の本人確認を受けた時に、「転売チケットのため入場できない」と言われコンサート会場に入場できなかった。返金してほしい。
国民生活センター越境消費者センター(CCJ)では、通常、受付日の翌営業日から4~5営業日ほどでEメールにてご連絡させていただきますが、ご相談の受け付け状況や内容によっては返信に時間を要する場合もあります。
チケット転売仲介サイトへの払戻しや補償の申請手続きに関するご相談については、払戻し等の申請が可能な期間内に当センターより返信ができない可能性が高いため、ご自身で速やかに申請手続きを行った上で相談受付フォームよりご相談ください。(メールでのご相談は受け付けていません。)

※参考情報

いくつかの海外の行政機関は、海外のチケット転売仲介サイトに対して処分や調査を行っています。


イタリア

イタリアの行政機関であるICA(Italian Competition Authority)は、4つのチケット転売仲介サイト(Seatwave, Viagogo, Ticketbis, eMywayticket)に対して、消費者を誤認させる行為があったとしてイタリア消費者保護法に基づいて合計700,000ユーロの支払を命じている。(2017年4月5日)
Online concert ticket sales: Ticketone and four players on the secondary market fined 1,7 million euros(AGCM:外部リンク)

イギリス

イギリスの行政機関であるCMA(Competition and Markets Authority)は、4つのチケット転売仲介サイト(GET ME IN!, Seatwave, StubHub, viagogo)に対して、イギリス消費者権利法等に基づく法令順守状況に関する調査を行っている。(2016年12月19日)
CMA launches enforcement investigation into online secondary ticketing(GOV.UK:外部リンク)

オーストラリア

オーストラリアの行政機関であるACCC(Australian Competition and Consumer Commission)は、2つのチケット販売・転売仲介サイト(Tickettek, Ticketmaster)に対して調査を行っている。(2014年10月23日)
ACCC investigation leads to clearer ticket pricing(ACCC:外部リンク)

ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考事例として掲載するものです。同じようなトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。