相談事例

(5)海外で契約したタイムシェアに関する相談

「タイムシェア」とは不動産所有権付きのリゾート会員権のことです。毎年一定期間(1週間等)、契約した海外のリゾート施設に宿泊ができるもので、系列ホテルへの宿泊等が可能な場合もあります。
この「タイムシェア」については、「海外旅行先のホテルで勧誘を受け、十分な知識や理解のないままに契約をしてしまったが、管理費等の支払いが困難なので解約したい」といった相談や、「勧誘時の説明のように施設の予約が取れず利用できないので解約したい」といった相談などが多く寄せられています。

相談概要(1)

ハワイに旅行した際に、タイムシェアの勧誘を受けた。契約の際、「いつでも利用できるし、売りたい時はいつでも売れる」とのことだったので、安易な気持ちでローンを組んで購入してしまった。その後、毎月支払いを続けてきたが、夫が転職し収入が減ってしまったため、支払いが難しくなり、解約したいと思うようになった。事業者に解約を申し出たところ、「ローンの支払いが完済しないと所有権の売却はできず、契約解除もできない。今までのローン返済額も返金することはできない」と言われてしまった。支払いを続けていくのが難しく、既に数か月分滞納している状況なので、解約をしたい。どうしたらよいか。

相談概要(2)

ハワイ旅行に行った際に、「ディナーショーに無料で招待する」と言われ、タイムシェアの説明を聞きに行った。「毎月の支払いだけで、2年に一度の海外旅行を約束する」と言われて契約した。しかし、実際は、月々の支払いの他に会員費、年会費、固定資産税等も支払わなければならず、また海外旅行をする際の部屋の確保にもさらに費用がかかることが分かった。すぐにでも解約をしたい。

アドバイス

タイムシェアの契約は不動産の購入になることを理解し、また、施設の予約や必要経費などの利用条件についても契約書でよく確認したうえで、本当に必要な契約かどうか慎重に検討しましょう。

タイムシェアの契約は、不動産の購入と宿泊サービスの利用が複合した契約になっています。不動産の購入にあたっては現地での登記が必要となりますし、またその売却は容易にはできないことをよく理解しておきましょう。 担当者から利点を強調する説明を受け、現地で気分が高揚していて十分に検討しないまま契約してしまい、その結果、支払いや継続的な利用が困難になってしまうケースが多く見られます。本当に必要な契約かどうかを事前に冷静に検討することが大切です。 海外で契約をする場合、正式な契約書面は外国語となっている場合がほとんどです。また、海外で契約した場合、日本の法律が適用されない可能性があります。自分がどのような契約をするのか理解することができない場合には契約を控えましょう。

トラブルにあってしまったら

タイムシェアの契約は、不動産の売買契約となるため、事業者が定める解約期間(通常、数日間)を過ぎると解約できない場合が多く、売却するにもお金と時間がかかります。このため、解約したい場合には、所定の解約期間内に手続きをすることが重要です。 事業者が定める解約期間を過ぎると解約交渉は難しくなりますが、ケースよっては事業者との交渉が可能な場合もありますので、まずは、最寄りの消費生活センターにご相談ください。 消費生活センターに相談をされる際は、契約書など関連の資料をお手元にご準備ください。

ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考事例として掲載するものです。同じようなトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。