相談事例

(4)iPhone当選に見せかけた有料サイト登録・課金に関する相談

パソコンやスマートフォン(以下、スマホ)を使っていたら、突然「iPhoneが当たった」などというポップアップ画面が表示され、興味を惹かれてカード情報を入力し申し込んだら、自動的にまったく別のサービスの申込みになり、海外の事業者から月額利用料を請求された、といった相談が多く寄せられています。「iPhoneが当選した」という表示のほか、「最新のiPhoneが99円で買える」「簡単なアンケートに答えたら、最新のiPhoneがもらえる」「テストユーザーになったら最新のiPhoneがもらえる」などという広告をきっかけに契約している相談もあります。

相談概要(1)

スマホのゲームアプリで遊んでいたら、突然「おめでとうございます。あなたはiPhone7のテストユーザーに選ばれました」というポップアップ画面が表示された。簡単なアンケートに答えれば、謝礼として、送料1ドルでiPhone6をプレゼントすると書かれていた。アンケートに答え、送付先の住所、氏名、メールアドレス、クレジットカード情報を入力したところ、見たことのないサイトの画面に切り替わった。後から受注メールが届き、そこには自動更新で毎月50ドル弱の会費がかかると書いてあった。カード会社に確認すると、すでに1ドルの売り上げがあがってきていた。カード番号は変更するが、1ドルは支払ってほしいと言われた。1ドルを支払うのは仕方ないと思うが、他にしなければいけないことはあるか。

相談概要(2)

「5分以内に手続きすれば、99円でiPhone6が買える」というポップアップ画面が出ていたので、住所、氏名、メールアドレスを入力したら、クレジット決済の画面が出てきた。クレジット情報を入力して送信したら、英文のメールが送られてきた。メールに書かれていたURLをクリックしたら、海外のサイトが出たためすぐに消した。その後、今度は別の海外の事業者からメールが届き、「5日間のトライアル料金99円を支払って下さい。退会するにはトライアル料金とは別に99円の支払いが必要です。トライアル期間が過ぎると14日おきに4,499円加算されます」とのことだった。どうすればよいか。

アドバイス

申し込む前に、サイト内の情報や利用規約をよく確認し、安易な申し込みは避けましょう。

消費者が普段利用しているスマホの大手メーカーなどからのお知らせを装って、ポップアップ画面等が出てきます。 「5分以内に申し込めば最新スマホが当たる」などと、消費者に申込みを急がせるケースがあります。 申し込むと、スマホがもらえないばかりか、関係のない別のサービスを契約したことになり、継続課金されます。 サイト内や利用規約をよく見ると、「スマホは抽選で〇名に1人に当たります」等の表示や、継続課金になる旨の明記があります。

万が一トラブルにあってしまったら

退会には、事業者への申し出が必要です。相手方事業者のウェブサイト上の問い合わせフォーム、または、メールにて直接退会の申し出をしましょう。 一定期間を過ぎると自動更新となる場合がありますので早めに対応することが大切です。事業者への解約方法は次のページを参考にしてください。「事業者への解約の申し出文(英語・ひな型)」も掲示していますので、ご利用ください。
広告をきっかけとした海外有料サイトの登録・課金のトラブル
また、速やかにクレジットカード会社に連絡し、請求の保留や調査とカード番号の変更等を依頼しましょう。

ここに掲載する相談事例は、当時の法令や社会状況に基づき、一つの参考事例として掲載するものです。同じようなトラブルであっても、個々の契約等の状況や問題発生の時期などが異なれば、解決内容も違ってきます。